江口牧場
(平成13年度版)


平成11年末から全頭、200頭の黒毛和種の肥育を行っています。 牛飼いを始めてから22年ですけど、初めホルスタイン5頭からでしたが 年々増やしてきて、平成3年度の輸入自由化の波を一気に受けたので、F1牛に切り替え、 不景気の波も受けていましたので、2年半前からコツコツと黒毛和牛に切り替えてきました。 今年から牛舎の中は真っ黒の和牛ばかりです。4月に大阪市場に出した牛が優秀賞を受けましたので 枝肉だけでも見てもらいたいとアップした次第です。BMS9と8が優秀賞でしたが、この8の方が 重量もとれ、値段も良かったのでアップしています。肉色が重要なようです。まだ、飼料、環境、種と 山のような課題を抱えています。手をかけてやるほど、牛は応えてくれるようです。
平成8年度の福岡県の補助事業で環境に優しい堆肥組合施設を建築しました。 牛舎の側にあるので、除ふん作業をするときに、この堆肥センターに持ってきて、 新鮮な堆肥を積んですぐさま24時間ブロアーにかけます。すると2、3週間もすれば サラサラと堆肥が乾きます。4,5日ごとに切り替えを行って、間に木炭や木酢の希釈液、 米糠等を振りかけ、微生物の付着が良くなるように発酵させます。近くの園芸農家から続々と 注文を受けるので2トンのダンプに積んで引き取ってもらっています。 この山は3ヶ月ほどでなくなります。ボブローダーのショベルカー1杯分1000円で 取り引きしています。敷き料の鋸屑が買える代金です。
半年間手間暇かけて、サラサラ堆肥に作った物はこうやって袋詰めして農協や朝市などに出しています。 この堆肥はサラサラして、乾燥して使いやすく、EMぼかし肥を振っているので、栄養満点の有機肥料として 好評です。1袋250円で卸していて、小売りは300円で売られています。約30リットル入っているので 家庭菜園にはもってこいの堆肥です。
主に我が家の堆肥の行き所は、バラ園、なす農家、トマト農家、スイートコーン、ジャガイモ、タマネギ、 イチジク、ブドウ、苺、ニラ、アスパラガス等幅広いです。 ある茄子農家さんが、昨年の秋に入れた堆肥が効いたのか、お正月にはコンテナに普段27ケースしか収穫出来ない 茄子が、35ケースにも実って、お正月早々忙しかったのなんのって・・・休みたいのに休めない。嬉しい悲鳴をあげていらしゃいました。 他にも、これまで見たことのないでっかい人参や大根が出来たといって人々を驚かせています。今や口コミで広がりつつある我が家の アグリパワーです。
今年に入ってから、7頭の黒毛和種の子牛が入居しました。大分の豊後牛の子牛を買っていますが、それにしても相場が高い! 1頭50万平均だそうです。我が家はそんな高価な牛は買えないので、ちょっと見は悪いが、血統の良い牛を安く買っていますが それにしてもなかなか手が出せない状態です。ウ〜ン!!