ご飯には、日常生活において必要な栄養素と、元気の素がたくさん含まれています。
脳の働きを活発にする
体内で脳がきちんと働くためのエネルギー源に変わるのが糖質(炭水化物)です。他のエネルギー源をかわりに使うことができません。 |
スタミナを保つためにも欠かせない
スタミナは、体の中のグリコーゲンの量に比例するといわれています。このグリコーゲンのもととなるのも糖質(炭水化物)です。 |
でんぷんには、アミロースとアミロペクチンとがあり、お米は15〜35%のアミロースと、65〜85%のアミロペクチンで成り立っています。お米は、時間がたつと冷えて硬くなる性質があります。それはアミロースが原因です
胚芽米とは、白米に胚芽がついているお米のことです。胚芽には次の世代をつくる豊かな栄養成分が濃縮されています。充実したお米の胚芽は水分を加えると新しい芽が出るほどの活力を持っています。精白米の白さを保ちつつ、ビタミンB1、B2、Eなどの栄養成分を多く含み、しかも味に甘みとコクがあってひと味違うおいしさをもっています。
胚芽米は、白米のようによく洗わないで、さっと水を流す程度にして下さい。これは胚芽のビタミンB群が流出しやすいためです。水加減は、白米の場合より少し多めにするのがコツです。
冷めると、若干色落ちと老化性が速まるので、食べる分だけ焚くのが良いようです。
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茶わん1杯のごはんは大体140〜160グラム。これを炊く前のお米(精米)に 置き換えると63〜71グラムになるんだ。まん中を取って67グラムのお米の値段は買う場所やお米の種類によっても少し違うけど約29円。
食パン1食分(6枚切りを3枚分)は約85円
ポテトチップス1袋(100グラム)は147円
コーヒー飲料1缶(190グラム)は112円だ。 お米はほんとうに安いということが分かる。しかも栄養が豊富なことを考えれば、こんなにお得な食べ物はほかにないよね。
・茶わん1杯のごはん約150グラムは、もともと約67グラムのお米です。
(ごはんの重さは=お米の重さ×2.25)
・67グラムのお米を数えたら、約3050粒あります。
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ごはん(精白米)1杯分(150g)の栄養価
エネルギー |
222kcal |
体や体の組織を動かす |
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糖質 |
47.6g |
炭水化物に含まれるエネルギー源 |
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カルシウム |
3mg |
骨や歯をじょうぶにする |
たんぱく質 |
3.9g |
血や肉、細胞など体の基本をつくる |
鉄 |
0.15mg |
血液のもと。不足すると貧血に |
脂質 |
0.75g |
脂肪に含まれるエネルギー源 |
マグネシウム |
6mg |
肩こりや動脈硬化を防ぐ |
ビタミンB1 |
0.05mg |
体の調子を整え、夏バテを防止する |
亜鉛 |
810μg |
皮膚の再生を助ける |
ビタミンB2 |
0.02mg |
体の調子を整え、美肌をつくる |
食物繊維 |
0.6g |
便秘やガン、成人病を防ぐ |
ビタミンE |
0.3mg |
体内の細胞や血管の若さを保つ |
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私たちはふだんの食事でとっているエネルギー源の割合の中で最も多いのが糖質(炭水化物)です。しかし、糖質(炭水化物)は体の中で分解されてエネルギー源などとして多く利用されているため、体の成分としては体重のわずか1%に満たない程度です。
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私たちが毎日を元気に過ごすためにも、糖質の割合の多いごはんを中心とした食事は大切なのです。
しかし、糖質(炭水化物)の中でも、でんぷんが多いごはんに比べて、あまい砂糖などは太りやすく、また虫歯の原因にもなりやすかったりするので、とり過ぎには注意が必要です。
好きなものを好きなだけ食べられるといった食生活では、体が必要とする栄養素を十分にはとれません。
食事は、必要な栄養素をしっかりとるとともに、栄養素がかたよらないように、バランスよく食べることが大切です。 |
日本人は、子どものころ肉料理をよく好みますが、おにぎりやおすし、さしみ、野菜のにもの、といった料理もよく食べています。このように、ごはんとともに、あぶらっこいものからあっさりしたものまでをよく食べた経験が、やがて成人になってからのメニュー選びに生きてきます。
たとえば、しぼうの多い食事や少ない食事など、体の要求に合ったバランスのとれた食事を、自然に選べるようになっているのです。
ごはんをまとめ役とした食生活は、一生を通して合理的な食べ方をする土台をつくってくれています。 |
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最近では、小・中学生たちの中にも太っている人が増えてきました。太り過ぎると糖尿病や心臓病などの生活習慣病といわれる病気にかかりやすくなります。
太る原因は食べ過ぎや運動不足などがあります。量を食べ過ぎてしまったり、高エネルギーのものばかり食べていると、余ったエネルギーは脂肪になって体にたまり、その結果太ってしまうというわけです。
米などに含まれる糖質は肉やバターに含まれる脂肪よりも優先的にエネルギーとして消費されやすいので、お米は太る原因とはなりません。
ごはんはお米に水を吸わせて炊きあげるので水分が多く、量のわりにはエネルギーが低い上、粉からできているパンなどとちがって、粒のままで食べるので消化・吸収がゆっくりになり、体に脂肪をためるホルモンの分泌もゆるやかになります。このことから、ごはんは、太りにくい食品といえるのです。
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