柳川産の畳表製造業・ござ
平成18年9月29日撮影

千年の歴史がある、柳川の伝統産業・ござを紹介します。昔は数多くの農家で、い草植えから、ござ織りまでの仕事が行われていました。
今でも私の実家である両親が、せっせと畳表の製造業に勤しんでいます。
二人とも、79歳と76歳の高齢ではありますが、私の自慢の両親です。
家業の畳表製造業で、私たちは育てられ、成長してきました。そして私たちも家業のお手伝いをして労働の楽しさ・苦しさやもの作りの大切さを味わってきました。

柳川のござも中国からの輸入物に気圧されて、作る人が段々少なくなってきました。でも、この仕事を全うしなければ、他に仕事はなく、私たちは生活できなくなります。間に品安になろうとも、売れなくなろうとも、こうやって続けてきた両親に拍手を送りたいです。有り難う。

今でも、こうやって元気にござ仕事に精出す両親をアップしておきます。
まず、い草を水で湿らせておきます。ふんわりした一握りのい草を掴んで、根本を揃えるために地にたたきます。
ぐいっと、い草の頭を結んで、背丈の短いい草を落とします。い草は、10日に一度の割合で、父が熊本県は八代まで高速を突っ走って、トラックで山のように買ってきます。

手で掴んでいるい草を振り払うと、短いい草が落ちてきます。

長いい草だけが残って、根本をカッターで切り落とします。
い草の根元の膜を取り除いたりしています。
緑色のい草に、赤いい草が混じっていると取り除きます。

ござばた織機が23台動いていましたが、今では3人で織って15台ぐらい廻っています。機の上の方にはコンピュータが備えられい草が右左からと順々に入って行かなくなったり、糸が切れたりすると機械が止まる仕組みになっています。

母も頑張って畳表製造に勤しんでいます。ござを織っていた方が、気分がいいと毎日何十枚もの畳表を製造しています。
1週間に2回、農協から畳表を買い付けにこられるので、間にお茶を出すのも母の仕事です。自家菜園の野菜作りが趣味です。
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